WordPressを使い始めて一週間。感じたメリットとデメリットをまとめてみた。

WordPressを使い始めて一週間。感じたメリットとデメリットをまとめてみた。

こんにちは!ゆーぎです
一週間WordPressと格闘し、ようやく環境が落ち着きました。

WordPressはホームページ管理をする際にかなり有名なサービスとなっており、HTMLやCSSの知識がなくてもある程度の奇麗なページを作成することができます。
一番初めは感動しながら使っていたのですが、設定やカスタマイズにかなり苦労しました。

まだまだページを開設したばかりの新参者ですが、一週間の間で感じたWordPressのメリットとデメリット、使用感についてをまとめていこうと思います。

筆者は「ロリポップ」サーバー上で、「ムームードメイン」で作成した独自ドメインを設定して利用しています。テーマは株式会社fitさんの「LION BLOG」です。

WordPressとは

簡単に言うと、
ブログから多機能なサイトに至るまでを比較的簡単に作成、管理をすることができるソフトウェア
です。

WordPressは世界中で圧倒的なシェアを持つCMS(コンテンツマネージメントシステム)です。CMSとは文章や写真などのコンテンツを管理するシステムで、ホームページを作成する方法としては比較的に表現力が高く、難易度が低いものとなっています。

日本ではクックパッドや博報堂、早稲田大学などにも使われていることから、単なるブログ作成にとどまらず、企業用のホームページ作成管理にまで活用されています。

当初テキストエディターでのホームページ管理を挫折した私ですが、「これだったら自分でもできるに違いない!」と思い利用を開始しました。

メリット

導入がめちゃくちゃ簡単!

基本的にWordPressを利用するには、サーバーと契約をしてそのサーバーにWordPressをインストールという作業が必要になります。インストール自体は無料なので、サーバーを開設してしまえば最低限利用する環境は整います。
有名なサーバーには

  • エックスサーバー
  • さくらのレンタルサーバ
  • ロリポップ!
  • StarServer
  • ヘテムル

などがございますが、その多くがWordPressの簡単インストールサービスを行っています。ドメインやブログ名、ユーザー名と基本的な設定を入力するだけで簡単にホームページ開設の第一歩を踏み出すことができます。

Xfreeという無料レンタルサーバーでも簡単に始めることができていました。このようにサーバーの機能を妥協すれば比較的安価です。また、サーバーを開設してしまえば利用を始めることが容易なのがよいですね。

WordPressとはどんなものかを触ってみたい方は無料サーバーを利用して初めて見るのもいいかもしれません。
ただし、サーバーを変える際に行うWordPressの引っ越し作業はかなり面倒そうです。よって本格的に始めたい方は、サーバーの選択をしっかりした方がよいです。

テーマが多く、拡張性がすごい!

WordPressには大量のテンプレートテーマが存在し、簡単におしゃれなデザインのホームページを設定することができます。

テーマ新規追加

そこから各個人で細かくカスタマイズをすることができるので個性を出すことも比較的容易です。

またWordPressに機能を追加するプラグインも豊富で、細かい部分にも手が届くような拡張を施すことができます。

カスタマイズ

プラグイン

更新と管理が簡単

ホームページを作成するのに必要なHTMLなどの記述もWordPressを利用するうえで必須ではありません。(しかし記述できた方がよい。理由は記事後半で説明します。)
初心者でもシンプルな記事なら簡単に投稿することができます。

またWordPressは動的なページを作成します。

サイトには動的ページと静的ページの二種類があります。静的ページは記述した通りのページが常に表示されますが、変更や修正を加える際に一つ一つのページを編集し、更新する必要に迫られます。
一方動的ページはサイトにアクセスした時点でページを作成するので、リアルタイムで変更が加わる内容やユーザーによって異なる内容を表示したりすることができます。

動的ページはサーバーに負担がかかりますが、最新の情報を表示したり、あとで変更を加える場合にも比較的楽であるので、この意味でもWordPressでホームページ運営はしやすいと言えるでしょう。

関連情報が豊富

情報

利用しているユーザーが非常に多いので、関連する情報はすぐに見つかります。困ったことがあったり、参考にしたいことがあった場合には検索をすれば解決することが多いです。

またWordPressの関連書籍も豊富で、私は
できるWordPress WordPress Ver. 5.x対応 本格ホームページが簡単に作れる本 できるシリーズ

を参考にざっとWordPressを実装し、わからない部分や足りないところを検索して環境を構築しました。

プラグインとテーマ以外は詳しくまとめられているうえ、サーバーの選び方から初心者向けに丁寧に図解されて説明されています。
これからWordPressを始めようという方が最初に買う一冊としてかなりおすすめです。

SEOに有利

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン最適化を意味しており、簡単に言うとホームページの質を上げることで、検索エンジンで検索されたとき上位に表示するようにすることを意味します。

この点WordPressはSEOを意識した設計となっており、Googleの検索エンジン部門の責任者であるマット・カッツ氏も

ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。

なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%~90%に対応するように作られているからです。

Google検索の責任者も認めるWordPressのSEO効果より引用

と述べています。

またWordPressは、SEOにおいて一層有利になるようなカスタマイズも容易なので、サイトで集客をしたい場合には非常に有効です。

デメリット

設定するべき項目が多すぎて途方もない

この部分はカスタマイズ性がよいというメリットでもある反面、初心者にとってデメリットでもあります。
自学でWordPressを始めた場合、まずどのような設定があり、どこから変更すればいいのか全く分からず途方にくれます。(私も一つ一つの言葉を検索し、確認しながら設定したのでかなり時間がかかりました。)

初めにすべてを網羅した状態で投稿を始めるのはかなりの忍耐と時間、また知識が必要となります。まずは初心者用の教本やサイトを参考にしながら一つずつ変更を加えていくのが無難です。

ここで注意しなくてはならないのは、「何も手を加えていない段階で設定をするべきものがある」ということです。
私は最低限

  • テーマの選択
  • バックアップ環境の構築
  • セキュリティ強化

はした方がよいと思います。これはテーマの変更によってプラグインやページレイアウトに不具合が出てくる場合があるのと、WordPressの環境設定の変更の際多くでバックアップが推奨されているからです。
またセキュリティ関係については後述しますが、なるべく早めに設定しておいた方がよさそうです。

またCSSやphpフォルダの編集をするカスタマイズを見据えて子テーマの導入をお勧めします。

上記のように設定をするべきことが多いのですが、なるべく早めに対処をしておかないと、システムアップデート等で不具合が起きた場合への対応が難しくなっていくことと思います。

またWordPressの記事を書いている人は大概が玄人なので、初心者向けのページでも注意点はあまり書かれていないように思いました。

このようにWordPressには丁寧なチュートリアルはなく、注意点が多い印象なので、リスクマネジメントが必要な印象を受けました。

セキュリティ対策が必須

セキュリティ

WordPressは世界で一番利用されているCMSであり、そのおかげかスパムやハッキングの攻撃対象として選ばれやすいようです。

サーバー開設からWordPressの導入、設定を苦労して終えたのにハッキングされてしまったらたまったものではありません。現状WordPressのセキュリティ関係はプラグインに頼っている部分が多く、導入当初は非常に危険な状態といえるでしょう。

とりあえず私はセキュリティ関係で

  • Invisible reCaptcha
  • Akismet Anti-Spam
  • SiteGuard WP Plugin

を導入しました(Akismet Anti-Spamは商用に向いていないので無効にして試用しています。)

またWordPressの脆弱性を診断してくれるツールとして
WPdoctor
というサービスがあるので、チェックしてみましょう。

プラグイン導入がほぼ必須だが、管理が大変

セキュリティ関係で導入したように、WordPressは様々なプラグインを導入する必要に迫られます。

例えば私はSEO対策として

  • All In One SEO Pack
  • Autoptimize
  • Broken Link Checker
  • Google XML Sitemaps
  • PS Auto Sitemap
  • Site Kit by Google
  • WebSub/PubSubHubbub
  • WP Super Cache
  • WP-PageNavi

と大量のプラグインを入れています。たぶんここまでいらないのですが、素人なのでとりあえず有益そうなものを入れて見ている次第です。

一見プラグインはメリットしかなさそうですが、上記の私のように初心者が陥りやすい罠があります。

例えば、プラグインを導入するごとにサーバーに負担がかかり、ページの表示速度に影響が出ることでSEO的に良くありません。これは上記のプラグインを入れている私にとって、本末転倒な事態となっています。

また、数多く導入するほどプラグイン同士が干渉する可能性が増えていきます。さらに、更新の無いプラグインはセキュリティホールになりやすいなど、運用管理の負担が増えていきます。

WordPressには初期状態で足りない部分が多々あり、例えば私はここまでで説明したもの以外にバックアッププラグインやエディタ周りのものなどを入れています。現状欠かせないものが多く、取捨選択するにも知識が圧倒的に足らなくて困っている次第です。

現状調べ物をしていても、「入れたほうが良い」プラグインばかり紹介されているので、不必要なプラグインとその代替例などを紹介しているサイトを見つけたり、その判断をするような知識を自身で得るところが次のステップのような気がします。果たしてどのような勉強をすればよいのやら…。

CSSやHTML、PHPの知識が必要が場面も

基本的には特別な記述方法を学ぶ必要はありませんが、ページの質を高めるためにも知識を得たほうが良いと感じました。

例えば下線マーカーや文字を色付きボックスで囲んだりするのにはHTMLやCSSでの記述をする必要があります。また今使っているLionBlogテーマにおいてページを分割するのにもphpファイルへの追記が必要でした。

プラグインで解決できる可能性もありますが、前述のとおり、なるべくプラグインは増やさない方向で行くべきです。

つまり結果として、ページの質を上げていこうとすると、自然とこのような記法の壁にぶつかることになります。
このことには正直ガッカリしました。というのもWordPressを選んだきっかけが「簡単にきれいなホームページが作れる」という話だったからです。

また、エディターにMarkdown方式で記述できると聞き少し書いてみましたが、下線を認識しない(<u>not</u>でnotと表示されない)ので却下しました。

エディタ周りの不満は他にもあり、特にundoとredoの挙動は本当に直した方がよいと思っています。最悪別のエディタを使うことはできないかと思案中です。現状はクラシックエディタを利用しごまかしながら記事を作成しています。

まとめ

ここまでいろいろ書きましたが要約すると、

WordPressは簡単なブログ運営するには手軽にきれいなページを作れるので良いが、実装から保守運営は決して容易なものではなく、本格的なホームページを作るにはかなりの知識が必要。

と感じました。

とはいえ本格的なホームページ運営をするうえで、WordPressが他のサービスに比べて便利でSEO的にもよいのは間違いないと思います。しかもサービス自体は無料なのでコスト的にも素晴らしいです。
最悪金銭的に余裕があるかたは外注して運営することもできるようです。
ただ私は、独学でホームページ運営する場合は知識と時間が必要であることを感じました。

しばらくは勉強しながらの更新になりそうです。